【18日付amニューヨーク】ニューヨークのラファエル・エスピナル市議会議員(民主)らは18日、新築ビルの屋上に何らかの環境保全措置を施すことを義務付ける法案を市議会に提出した。
同法案では、全ての新築ビルと既存のビルの屋上改築時に、屋上面積の半分以上を緑化するか、太陽光や風力を利用した発電装置を設置することを義務付ける。二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化に対抗するのが目的。同議員は「全てのビルの屋上を緑化して地球環境を守ろう。市議会はコンクリートジャングルを緑のオアシスに変える」と宣言した。
新築の住宅の他、学校や図書館などの公共施設の屋上緑化を義務付ける法案は、今年初めに市議会に提出済み。
一方、市の不動産業界団体、リアル・エステート・ボード代表のジョン・バンクスさんは、「市議会の努力は評価するが、全ての建物の屋上が緑化に耐えられるわけではなく、太陽光や風を十分に受けていないビルもある。技術的に難しいのでは」と懸念を表明している。