エアビー、ホスト情報開示義務間近 NY市議会で条例案可決

 【18日付ウォールストリートジャーナル】ニューヨーク市議会は18日、民泊仲介大手エアビーアンドビーに、部屋を貸すホストの氏名と住所を市に開示することを義務付ける条例案を、45対0の満場一致で可決した。投票に欠席した議員数は6人。同社に対するこうした規制は市で初。
 市内で自宅やアパート、空き部屋などを同社のウェブサイト上で紹介しているホストは約4万人と推定される。市はこれまで、同社を介して違法に部屋を貸し出している悪質な家主への取り締まりは、苦情に基づく形でしか対応できなかった。条例が施行されれば、同社に対し、市に開示していない部屋紹介1件につき、最高1500ドル(約17万円)の罰金を科すことができるようになる。
 43人の市議会議員とともに同条例案を提出していたカーリナ・リベラ議員(民主)はこの日、「条例は悪質家主の一掃を可能にする」と述べた。
 ニューヨーク州法では、ホストが家にいない状態で、集合住宅の部屋を30日未満の短期で貸し出すことは違法。市では2015年以来、1世帯から2世帯向け住宅の所有者約200人が違反処分を受けていた。

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