ジョン・レノン殺した男 10回目の仮釈放申請

 【23日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】元ビートルズのジョン・レノンさんを射殺した罪で服役しているマーク・チャップマン受刑者(63)が、10回目となる仮釈放の申請をしていることが分かった。8月20日の釈放委員会に出席する予定。
 レノンさんが射殺されたのは1980年12月8日。チャップマン受刑者は懲役20年以上の不定期刑を言い渡され、ニューヨーク州エリー郡のウエンデ刑務所に服役。模範囚として保護拘置を受けながら管理職として働き、自身の携帯電話を使うことも許可されている。2000年以降、2年ごとに仮釈放を申請してきたが、全て却下されてきた。
 前回の申請が拒否された16年、仮釈放委員会はチャップマン受刑者について、「計画的かつ利己的で悪質な犯罪の明確な特徴と責任を受け入れたこと」については評価する、としていた。また、同受刑者の「釈放計画と支援体制のネットワーク」が確立されていることや、服役中の同受刑者の態度についても一定の評価を示したが、最終的に申請を却下していた。
 レノンさんの妻、オノ・ヨーコさんは仮釈放申請の度に「今も怒れるレノンのファンから危害を及ぼされる可能性から(受刑者自身を)守るためにも、服役を続けるべき」との手紙を送っていた。

今年1月、ウィメンズマーチに参加するオノさん。本人のツイッタ(@yokoono )より

今年1月、ウィメンズマーチに参加するオノさん。本人のツイッタ(@yokoono )より