【22日付amニューヨーク】ニューヨーク州議会上下両院で先月、 自宅を託児所として営業する「ホームデイケア」内の子どもを預かる部屋での喫煙を、営業時間外を含め 全面的に禁止する法案が可決された。アンドリュー・クオモ知事の署名後、施行される。
壁や家具などに付着した副流煙の残留物を摂取することによる「3次喫煙」の害から子どもを保護することが目的。
同法案を支持する議員の調査によると、最後の喫煙後数カ月の間、たばこが吸われなかった部屋でも、カーペットや壁、ソファ、衣類、おもちゃなどから副流煙の残留物が見つかった。
ヘビースモーカーが暮らしていたある住宅では、転出後数年が経過した後でも多量の副流煙残留物が検出され、汚染の度合いは20年以上、賭博場営業を続けた部屋と同レベルだったという。
現行の州法では、託児所として使用する部屋でも営業時間外であれば、台所や居間などでの喫煙は禁止されていない。法案に反対する議員は、「住居の侵害であり違憲」と主張。クオモ知事は年内に同法案に署名するか、拒否権を発動させて法案成立を阻止するかを決定しなければならない。
カリフォルニア州では2014年に、同様の州法が制定されている。