【22日付amニューヨーク】プロデューサーや作詞作曲家など音楽業界の「裏方」における男性偏重を解消しようと、ニューヨーク市立大学(CUNY)が市と連携して、女子高校生を対象にした音楽ビジネスの実践講座「サウンドシンキングNYC」を実施している。
同講座に参加しているのは、この秋、11年生と12年生になる市内の女子高校生46人。市内有数の音楽スタジオで、録音、ミキシング、オーディオエンジニアリングなどを3週間にわたって実践的に学ぶ。シンディー・ローパーなどの著名歌手が利用するマンハッタン区ソーホーのダウンタウン・ミュージック・スタジオズを訪問し、プロの手ほどきを受ける他、ブルックリン区ウィリアムズバーグのパフォーマンス会場、サニーベールで、ライブショーの制作について学ぶ機会もある。
同講座の責任者、アーケイシャ・マッカンツさんは、「講座での経験が音楽業界を志すきっかけになれば」と話す。今年の講座は今月27日に終了するが、来年は講座数を2つに増やし、100人の高校生を受け入れる予定だという。
南カリフォルニア大学が今年1月に発表した調査結果によると、女性の作詞作曲家は全体の12.3%で、プロデューサーは2%に過ぎないという。