マンハッタン区ミッドタウンのザ・オルトマン・ビルディングで21日、ウィズメタック・アジアン・フーズによる日本の食と酒を展示宣伝する、毎年恒例のレストラン関係者向けのPRイベントが行われた。11回目を迎えた今回は18の日本酒メーカーをはじめ、焼酎メーカー、日本の食品業者など全46企業がブース出展し、試食や試飲のサンプルを提供、商品の魅力について説明した。
非日系の来場者も多数訪れ、会場は人で埋め尽くされた。事前登録は2000人を超え、最終来場者数は1069人と、過去最大の盛況で幕を閉じた。
米国では近年、日本酒ブームが衰えを見せない。日本酒ブースでは味の違いや製造方法を熱心に質問する来場者で絶えなかった。食品ブースはオーシャン・ハガー・フーズの菜食主義者向けの「マグロの味がする」というトマトのすし「Ahimi」や、ヤマチャンラーメンのとんこつラーメン、アズマフーズの珍味など、王道から新興まで、さまざまな「日本の味」が振る舞われ、出展者らは販路拡大に努めた。
出展した兵庫県神戸市の日本酒造、沢の鶴の営業本部副主任の横尾紘一さんは「来場者が深いところまで質問してくれるので、ニューヨーカーは世界で一番、日本酒に対する意識が高い印象。昨年より盛り上がり、日本酒や和食への興味が増えていると感じる」と話した。