【29日付amニューヨーク】子どもたちに裁縫を教え、おもちゃのリユースについて考えてもらおうと、マンハッタン区アッパーウエストサイドの博物館「チルドレンズ・ミュージアム・オブ・マンハッタン」は31日から、子どもたちにぬいぐるみの修繕方法を教えるワークショップ「スタッフド・アニマル・リペア・プログラム」を開催している。
8月5日まで毎日行う同ワークショップは、4歳から10歳までの子どもが対象。子どもたちは使い古したぬいぐるみを持参し、アーティストの指導の下、自分たちの手で修繕する。安全なプラスチック製の縫い針を使い、好きな色の糸で破れた生地や新しい生地を縫い合わせ、抜け落ちた綿を詰め直す。新しい形や模様を作ることもできる。縫う動作は、子どもたちの運動技能を鍛えることにもなるという。博物館で用意されたぬいぐるみも使用できる。
同博物館の公開講座部長のケビン・ニーブスさんは「おもちゃが壊れると捨てたくなるかもしれないが、壊れても修繕ができることや、修繕によって再生することを教えたい」と話した。家庭科が必修科目でない学校も多く、同ワークショップは実用技術を学んでもらう狙いもあるという。