【7月27日付CNN】マンハッタン区ハーレムにあるニューヨーク公共図書館ショーンバーグ黒人文化研究センターは7月27日、黒人公民権運動活動家、マルコムXの自伝の未発表の章を、ニューヨーク市を拠点とする競売会社ガーンジーズの競売で落札した。
同センターが落札したのは、「ザ・ニグロ」と題された未発表の章25ページを含む全241ページの生原稿。同氏および共著者で黒人奴隷の歴史を描いた長編小説「ルーツ」の著者としても知られる小説家のアレックス・ヘイリー氏による手書きのメモも残っている。
未発表の章は、自伝が発表された1965年当時にはそぐわない内容で、大きな物議を醸すことが予想されたため、発表が見送られたという。同章は全部で3章あり、ヘイリー氏が保存していた。92年に同氏が死亡した際に、弁護士のグレゴリ―・リード氏が競売で購入した。
ガーンジーズは今週、アフリカ系米国人の歴史と文化にまつわる商品の競売を2日間開催し、同章の原稿を含む自伝の原稿の他、マルコムXおよびヘイリー氏によって書かれたメモなど17点を出品していた。
未発表の章公開についての報道は、学者や学生、ファンなどの関心をかき立てている。