同性愛者の結婚証明書、発行拒む クオモ知事、「過度な差別行為」と批判

【2日付ニューヨークタイムズ】同性愛のカップルが、ニューヨーク州北部の町役場で結婚許可証の発行を拒否されたとフェイスブックに投稿したことを受け、アンドリュー・クオモ州知事はこのほど、人権課に捜査を開始するよう命じた他、2人にオールバニ市での結婚式を贈ると発表した。
ディラン・トフテンさんとパートナーの男性は、同市近くの町、ルートの町役場で結婚証明書の発行を申請したが、職員に発行を拒否されたという。トフテンさんは7月30日、フェイスブックに「個人的に同性婚に反対する職員に、結婚許可証の発行を拒まれた」と投稿していた。
同職員は宗教上の理由から同性婚には反対しているが、「許可証の発行を拒否したのは事前の予約がなかったから」と主張。同職員の弁護士は、同職員が非常勤であるため、事前の予約なしに発行できないと訴えている。
クオモ知事は職員の行動を「過度な差別行為だ。ニューヨーカーとしての価値観に反する」と批判した。今年6月にコロラド州最高裁判所が、同性愛者のためのウエディングケーキを焼くことを宗教上の理由から拒否した職人を支持する判決を下して以来、性的少数者へのサービスを拒否する傾向が高まっているという。