【3日付ニューヨークポスト】マンハッタン区ローワーマンハッタンに刑務所を含む複合高層ビルを建設する計画を、ニューヨーク市が検討していることが分かった。交渉に詳しい関係者が3日、明らかにした。
計画は、2027年までに実施されるライカーズ島刑務所の閉鎖を受けてのもの。婚姻課、裁判所などの行政機関が入るセンター通り80番地のビルの再開発に付随し、同地に最高40階建ての高層複合施設を建設、刑務所機能を移設しようとの案が浮上している。
関係者によると新ビルには、市の公共施設としての要素を含むことも検討されているが、住宅は設けないという。市はまた、一部を低価格住宅や公共施設として使うために拘置所機能を閉鎖する案が検討されていた、ホワイト通り125番地のマンハッタン複合拘置所(Tombs)の拘置所機能を継続し、収容人数を現在の900人から拡大することも検討しているという。
これらの選択肢は、市会議員約20人、地元住民のリーダー、地元自治会の役員らを前に2日、発表された。市は、市全体の受刑者数を約5000人に削減する取り組みを進めており、最終的にはスタテン島を除く全ての区に受刑者を分散して収容することを目指している。