クラブハウスがソーホーにポップアップ?
Rowing Blazers
ニューヨーク発のコレクション「ローイング・ブレザーズ」のポップアップショップがソーホーに6月からオープンしています。このブランドは、日本のユナイテッド・アローズ、ビームス、ジャーナル・スタンダードが軒並み取り扱う話題作。
ガラス張りの店内はクラブハウスを模し、卓球台、クラシックなマホガニー材のサッカーゲーム機、コーラのビンテージ自販機やレザーのカウチなどが並び、アイビーな雰囲気が漂います。そこには日本の雑誌フリー&イージーなども置かれていたり。
「ブレザー」というと男女問わず、フォーマルからカジュアルまで活躍するジャケットとして誰もがワードローブに持っているものですが、元をたどるとオックスフォード大学やケンブリッジ大学といった名門校が率いた、ローイング(ボート漕ぎ)競技のために生まれたもの。独自の色を使ったストライプ柄の生地にパイピングを施したり、エンブレムなどでアレンンジを加えたりする、大学のボート部がチームごとに個性を表現したものだったのです。
「ローイング・ブレザーズ」の創設者、ジャック・カールソンは元アメリカ代表選手で、引退後、専門家として文化研究を重ね、同名の写真集も発表しました。彼はそのアイデアをもとに、さまざまなアーティストとのコラボレーションで生まれたデザインを軸に、遊び心たっぷりにカラフルに仕上げたコレクションを仕上げています。シングルブレステッドのブレザーはもちろん、ラグビーシャツやコーデュロイ素材のキャップ、カーキのトラウザー、ポロシャツなど、ベーシックなアイテムですが、ボディーはモダンな形にアレンジ。素材もとびきり厚手であったり、細部にまでこだわりが。最近ではロンドンを拠点に活躍するアーティスト、ルーク・エドワード・ホールの味のあるイラストを使い、グレコローマン時代をテーマにツタンカーメンなどのエンブレムがポイントの新作を発表。伝統から大胆にヒネリを効かせたアイデアが光っています。
161 Grand St., New York,
NY 10013
www.rowingblazers.com