【6日付ハーレムパッチ】ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、マンハッタン区アッパーイーストサイドを走る地下鉄Q線をイーストハーレムまで延長する、2番街線計画第2段階の詳細を発表した。現在96丁目が終点となるQ線を125丁目まで延長し、東106、116、125丁目に3つの駅を建設する。
MTAが発表した計画の補足環境評価には、大規模なインフラ計画の見取り図や工事の影響を受ける範囲の詳細が記されている。106と116丁目駅は、1970年代に建設された既存する2本のトンネルと接続するため、地上に近い場所に設置予定。125丁目駅の建設には、新たな掘削工事を伴うという。
MTAは先月末、設計作業に取り組み、新たな駅が建設される地域の駅出入口や周辺の建物、新たなインフラ設備を設置する場所について調査中だと発表していた。
同計画では、駅周辺の私有地の新たな取得が必要となるため、近隣の住民は立ち退きを懸念。MTAは立ち退きに伴い、補償金の支給および移転の補助を行う。完工には9年を要するといい、目標の2029年完成には19年半ばの建設開始が必要だという。