【９日付ニューヨークタイムズ】性的少数者（ＬＧＢＴ）の権利獲得運動の起点となった「ストーンウォールの反乱」から50年となる来年、ニューヨーク市内ではさまざまな記念行事が企画されているが、ニューヨーク・ヤンキースも参加することが明らかになった。
伝統を守ることで知られる同球団。長髪やあごひげはいまだに認められておらず、社会の風潮にも反応は鈍い。ＬＧＢＴ関連のイベントを実施したこともない。しかし先月、ロサンゼルス・エンゼルスが関連イベントを来季実施すると発表。大リーグで唯一、関連イベントを実施していない球団として孤立する恐れがでてきて（７月10付本紙既報）、重い腰を上げた格好だ。
同球団によると、「ヤンキースはストーンウォールの地元」であることから、他球団とは異なった独自のイベントを企画したいとしている。ただしイベントの詳細や、来季以降、継続するかも不明だ。
アメフト選手だった高校時代から同性愛者であることを公表しているコリー・ジョンソン市議会議長は、「ストーンウォール記念日は、ＬＧＢＴのみならずニューヨーカー、世界中の人にとって意義深い日。ヤンキースタジアムで記念行事が行われたら、忘れられない瞬間となる」と歓迎した。
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