ふん尿に沈む街 NY市が放置か

 【15日付ニューヨークポスト】クイーンズ区ミドルビレッジの住宅街では、下水道の老朽化が進み、大雨が降ると毎回、下水が逆流し、一帯は膝の高さまでふん尿混じりの下水汚泥に沈む。ニューヨーク市は修復の約束をしたものの、放置されているようだ。
 住民や地元関係者によると、今月7日、同地域を暴風雨が襲った際にも下水道が逆流、ふん尿が浮かんだ高さ3フィート(約90センチメートル)の下水汚泥が住宅に押し寄せた。市環境保護局(DEP)によると同地域の下水道の処理能力は降水量1.5インチ(約4センチメートル)にとどまる。2007年8月の洪水時に連邦緊急事態管理庁(FEMA)が同地域に数万ドルの支援をした際、市は処理能力を1.75インチまで上げると約束していた。