【19日付ニューヨークタイムズ】トランプ大統領の個人弁護士を務めていたマイケル・コーエン氏は、融資を受ける際の資産を水増ししたとする銀行詐欺などの疑いで米連邦捜査局(FBI)から取り調べを受けており、捜査対象の融資額が2000万ドル(約22億円)を超えていることが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。
FBIニューヨーク支部によると、捜査容疑はコーエン氏が家族と共同所有するタクシー会社への融資を得るために、所有資産を水増しして銀行に申告した疑いと、同社の事業を通して得た収入を国税庁に報告しなかった脱税の疑い。
捜査官はまた、コーエン氏がトランプ氏と性的関係を持ったと訴える女性に払ったとされる口止め料が、大統領選中の候補者の不都合な情報を隠蔽するための未公開支払いに当たり、選挙資金法に違反する可能性もあるとして捜査。関係者によると捜査は最終段階に入ったという。
融資記録や関係者の話によると、コーエン氏の疑惑を巡る捜査対象は、タクシー会社に融資したニューヨーク州の銀行、スターリング・ナショナル・バンクとメルローズ・クレジット・ユニオン。
8,21 Update
【21日付ニューヨークタイムズ】複数の関係者によると、コーエン氏は21日、銀行詐欺や脱税、選挙資金法違反の罪を認め、連邦検察当局と司法取引で合意したことが分かった。