【23日付ニューヨークポスト】ベンチャー企業ワーべは、利用者が乗車前に運転手と料金を決められる新機能を搭載したタクシー専用のアプリを開発したことを23日、発表した。今月中の一般公開を見込む。ニューヨーク市タクシー・リムジン委員会(TLC)は今年3月、料金を自由に設定できるように規則を緩和、今回の新機能搭載が可能になった。
カーブやアロなど、これまでのタクシーアプリは、利用者が事前に料金を知ることができず、乗車前にアプリで料金を設定できる配車サービスのウーバーやリフトのアプリと比べて見劣りがしていた。配車サービスにシェアを大きく奪われる要因にもなっていた。ワーベの最高経営責任者(CEO)、ダニエル・イガーさんは「これで、イエローキャブも(ウーバーなどと)対等に競争できるはずだ」と話した。
運転歴20年のベテラン運転手、ペトロス・レモニディスさん(42)は、配車サービスが始まった2011年ごろから、収益が約30%減少したという。「待ってました!」とばかりに早速、ワーベに登録した。「これで客を取り戻せる」と期待を寄せている。
ワーべは、運転手から利用料を徴収するが、詳しい金額は明らかになっていない。現在、運転手と利用者の事前登録を受け付け中だという。