テニスの4大大会最終戦、全米オープンが27日、クイーンズ区のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターで開幕した。2週間にわたり開催される。今年で50回目の節目となり、同区のルイ・アームストロング・スタジアムを建て替えて以来初めて。女子シングルスで第20シードの大坂なおみ(20)は28日午前11時に、男子シングルスで第21シードで出場する錦織圭(28)は28日午後4時に初戦を迎える。
憧れの大舞台、大坂「勝ち進みたい」
錦織「攻めるスタイルで」、全米OP前に会見
25日、テニスの全米オープンに出場する女子シングルスの大坂なおみ、男子シングルスの錦織圭がマンハッタン区で記者会見を行った。
世界ランク19位(27日現在)の大坂なおみは同大会出場3年目にして初めてのシード、第20シードで出場。大阪府で生まれ3歳で来米、ロングアイランドで幼少期を過ごした大坂は、幼いころにトップ選手が活躍するのを観戦していたこともあり「同じ大舞台でプレーできて恵まれている」と同大会への特別な思いを明かした。
大坂は今年3月のインディアンウェルズ大会(BNPパリバオープン)で優勝。以来、追われる立場に置かれて重い責任を感じていたというが、「自分は完璧ではない」と言い聞かせ、失敗から学ぶよう心掛けることでボールを自由に打つ感覚が戻ったという。23日にはニューヨークタイムズで期待選手として特集もされ、ますます注目されているが、「シードとして臨む経験は得ている。1つでも多く勝ち進みたい」と語った。
第21シード、世界ランク19位(27日現在)の錦織圭は、2014年に準優勝、16年にはベスト4と相性の良い同大会。しかし前哨戦の2大会では初戦、2回戦敗退と振るわなかった。錦織は「相手のミス待ちではなく、自分から仕掛けていく、攻めるスタイルのテニスができれば主導権が握れる」と語った。同大会に昨年は出場できなかったことに触れ、「この場所にいられることを感謝してプレーしたい」と噛み締めた。