【24日付amニューヨーク】ニューヨークのビル・デブラシオ市長は24日、ガバナーズ島の土地利用目的の面的条件付け(ゾーニング)を見直す方針を明らかにした。対象は島の南半分、広さ約33エーカー(約13万3546平方メートル)の土地。商業や教育、文化施設を建設する目的で開発したいとしている。
ただし、同島は連邦政府による譲渡契約で定住は禁じられているため、再開発計画には住宅建設が含まれていない。市は、同島を「レジャー施設と文化発展の中心地」と位置付け、建設物の高さも制限し、景観を保つとしている。再開発による歳入は公園の管理運営などに充てる。ゾーニング見直しの環境への影響調査を9月に開始。同月26日には公聴会も予定している。
市長は発表に臨み「ガバナーズ島は43エーカーの広大な公園のある、ニューヨーク港の宝石のようなもの」と述べた。ゾーニング見直しについて「(同島を)イノベーション(技術革新)と教育の中心地とし、経済活性化を促進したい」と説明した。
同島は2016年に公園が完成。昨年、年間の訪問可能期間を4カ月間から6カ月間に延長。訪問者数はここ4年で65%増加した。同島内では既にニューヨーク・ハーバー・スクールやローワーマンハッタン文化委員会の芸術センターが年間を通じて運営されている。