流行りは超高級モール LIのアメリカーナマンハセット

 【28日付ブルームバーグ】オンラインショッピングのあおりで郊外のショッピングモールは青息吐息。家賃を下げてもテナントが見つからず、投資銀行クレディスイスは、今後5年でモールの20%から25%が閉鎖に追い込まれると予測している。そんな中、富裕層を対象とした超高級ショッピングモールが気を吐いている。
 その1つがロングアイランドのアメリカーナマンハセット。アスター、バンダービルトなど富豪の豪邸が建てられた同島北岸からもほど近い。エルメス、プラダ、ルイ・ヴィトンと高級ブランドが並び、大粒のダイヤがカルティエなどで飛ぶように売れ、駐車場には高級車がずらり。訪れるセレブのために店長がパパラッチを撃退するという。
 モールに付き物の大型デパートが出店していないのもアメリカーナマンハセットの特徴の1つ。強いて挙げるとしたら、ヒーシュレイファーズ。サンローランやルブタンなどをそろえる高級ブランド専門店で、50年以上前のオープン当初からのテナントだ。ヒーシュレイファーズの生き残りの秘訣は流行に敏感なこと。オフホワイトやパームエンジェルスといったストリートウエアも販売している。同店共同経営者のデイビッド・シルズさんは「1万2000ドルのシャネルのブレザーを着るお客様が、ナイキのスニーカーを履く時代ですから」と笑った。

アメリカーナマンハセットの公式ホームページより

アメリカーナマンハセットの公式ホームページより