公共住宅事務所で乱交パーティー 仕事と偽り時間外賃金請求も

 【27日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ブロンクス区にあるニューヨーク市の公共住宅、スロッグスネックハウス内にある市住宅局(NYCHA)の事務所で職員が就業時間後、乱交パーティーを行っていた疑いがあるとして、NYCHAのビト・ムスタチュオロ局長は24日、同事務所の職員全員を配置転換した。
 関係者によると、補修管理担当の監督官が金曜の就労後、道具置き場を利用してたびたびパーティーを開催。一部の部下が参加し、飲酒や性行為を行っていた疑いがある。参加者の中には、下水菅を修理していたと偽り、時間外賃金を請求していた職員もいたという。
 配置転換についてムスタチュオロ局長は当初、「住民の要望に応えるため」とあいまいな説明を行っていたが27日、NYCHAの広報担当官が「不祥事の疑い」があったことを認めた。乱交パーティーについては今月上旬、市捜査局(DOI)に情報が寄せられ、同局が調査していた。
 スロッグスネックハウスは29棟2711戸で構成される大規模な公共住宅。管理がずさんとされ、昨年12月には、78世帯で鉛を含む塗料が使われていることが判明したにもかかわらず住人に知らせていなかったとして問題になった。