グランド・アーミー・プラザ大規模修復へ 900万ドルかけ

 【24日ニューヨーク市発表】ニューヨーク市は24日、ブルックリン区パークスロープにある広場、グランド・アーミー・プラザを890万ドル(約10億円)かけて修復すると発表した。広場の象徴で歴史的建造物にも指定の「戦士と水兵の門」を中心に行う。門のアーチ部分の屋根を取り替え、内部に設置された階段を補修し、彫刻と石造りの壁を磨く。他にJ・F・ケネディメモリアル広場と噴水に続く小道を整備し、新しく木も植える予定。
 同プラザは、1867年に建造されたプロスペクトパークの「正式な」入口として、同公園を設計した景観設計家のフレデリック・ロー・オルムステッドと建築家で景観デザイナーのカルバート・ヴォーによって設計された。「戦士と水兵の門」は、南北戦争の際にユニオン軍と共に戦った人たちを記念して92年に完成。設計は建築家のジョン・H・ハドソンが担当した。門の上の彫刻は、勝利の翼を持った女神を表している。門の内壁には第16代大統領、アブラハム・リンカーンと北軍の将軍でのちに大統領となったユリシーズ・グラントのレリーフがある。
 修復工事は、市公園局とプロスペクトパークを管理運営する非営利団体、プロスペクト・パーク・アライアンスが主導する。

Jeffrey O. Gustafso

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