【30日付ニューヨークタイムズ】ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事は、メープルシロップ生産量が今年、80万6000ガロン(約305万リットル)に到達し、生産量が過去5年で50%上昇していると発表。27日を「メープルシロップの日」に制定した。州は、バーモント州に次いで全米生産量第2位を誇る。
ニューヨーク州メープルシロップ生産者協会トップ、ヘレン・トーマスさんによると、生産量が増えたのは、シロップを作る土地所有者が増え、製造技術も進歩したからだという。
トーマスさんは同州エリー郡バッファローの近くで200年以上続く農場を経営。冬は森の中で器材を準備し、晩冬から初春にかけてサトウカエデの幹に穴を開け、管を挿入し樹液の流れを監視するモニターを取り付ける。絞った樹液は腐敗を防ぐため、直ちに沸騰させ煮詰めなければならない。
「商業ベースのバーモントやメイン州と比べて、ニューヨーク州の生産者はもっと職人肌。それに愛情がうんと込められているのよ」と自信をのぞかせた。