ウィワークが1WTC進出へ 市内最大規模のテナントに躍進か

 【29日付クレインズニューヨーク】マンハッタン区を拠点とする共用オフィス運営大手ウィワークが、ローワーマンハッタンのワン・ワールド・トレード・センター(1WTC)内のオフィス新設に向け、賃借契約の最終段階に入ったことが分かった。関係者が明らかにした。
 総面積が300万平方フィート(約27万8710平方メートル)に及ぶ1WTCのうち、同社が50万平方フィートを賃借するとの予想もあったが、他のテナントが賃借契約を結び空室率が低下したため、20万平方フィート(約1万8600平方メートル)に落ち着きそうだという。
 ウィワークは2010年創業。ニューヨーク市内ではマンハッタン区ソーホーをはじめブルックリン区ダンボ、クイーンズ区のロングアイランドシティなどに56のオフィスを持つ。今回の出店により、市内で500万平方フィートを超えるオフィスを借りることになり、JPモルガンチェースを抜いて市内最大規模のテナントに躍進する可能性がある。
 今回の賃借契約については、ウィワークおよび1WTCを共同管理するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)と不動産開発業者、ダーストオーガニゼーション共にコメントを拒否している。