【3日付ニューヨークタイムズ】雑誌ニューヨーカーは3日、10月にかけて予定されている年次イベント「ニューヨーカーフェスティバル」に、トランプ大統領の元首席戦略官で上級顧問だったスティーブ・バノン氏の招待を取りやめたと発表した。同氏が招待されるのであれば出席しないと、複数の著名人が表明していた。
同誌の編集長デビッド・レムニック氏は当初、ステージ上でバノン氏へのインタビューを計画していた。
しかしバノン氏を含むイベント出演者のリスト公開直後、批判が殺到。わずか30分の間にコメディアンのジョン・ムラニーさんや映画プロデューサーで俳優のジャッド・アパトーさん、音楽家のジャック・アントノフさん、俳優でコメディアンのジム・キャリーさんらはイベントへの出演を辞退するとソーシャルメディア上に投稿していた。
これを受け同日夜、レムニック氏は「ソーシャルメディアの反応は批判的で、多くの落胆と怒りが私の決定に対して向けられた」とし、バノン氏の招待を撤回する電子メールを同誌スタッフに送った。
これを受けバノン氏は、「招待を受諾したのはレムニック氏を彼の世代の中で最も勇敢なジャーナリストだと思ったからだが、意気地なしだったようだ」と逆襲した。
バノン氏は右派ニュースサイト、ブライトバードの元会長。トランプ氏当選の立役者とされる。