【５日付カーブドニューヨーク】ブルックリン区に来年、ニューヨーク市最大となる州立公園が誕生する。アンドリュー・クオモ州知事が５日、発表した。
同知事が進める14億ドル（約1554億円）をかけたブルックリン活性化構想「バイタルブルックリン」の一環。同区ジャマイカベイに、広さ407エーカー（約1.6平方キロメートル）の公園を作る計画だ。
2000万ドル（約22億2200万円）をかけて行われる第１段階の工事は、来年の夏に完工予定。ハイキングやサイクリングをするための10マイル（約16キロメートル）の小道を開放する。沿岸ではカヤックが楽しめ、ピクニックのための場所や売店、レストラン、公園事務所などを備えたピアも開設する。第２段階工事の内容については、来年秋に開催予定の市民集会で骨子をまとめたい考え。
公園の名称は、1969年に黒人女性として初めて連邦議会下院議員に就任した政治家、シャーリー・チザム氏（1924〜2005年）をたたえ「シャーリー・チザム州立公園」に決定。チザム氏は就任中、50以上の法案を提出。人種および男女の平等、貧困層の窮状打開、ベトナム戦争終結のために尽力した。
公園の完成予定図。クオモ知事のツイッタ（@NYGovCuomo）より
