【11日付ウォール・ストリート・ジャーナル】怒りにまかせ食器やパソコンなどを破壊することができる「レイジケージ」がマンハッタン区西38丁目に8月、オープンした。数ブロック離れた場所では昨年から、同様のコンセプトの店「レッキングクラブ」も営業中だ。
レイジケージの料金は25分間で44ドル99セントから。まず、安全確保のためにジャンプスーツやヘルメットなどが支給され、むき出しの壁板に囲まれた部屋に案内される。そこで、野球のバットなどを使い、皿やパソコンなどを壊す。創業者のジェフリー・イップさんによると、バラバラになったパソコンなどはリサイクル業者に搬入するという。
レッキングクラブの入場料は25ドルから。これで15分間、レッキング(破壊)が楽しめる。プリンターや電話機を特注することもできる。同クラブの創業者、トム・デイリーさんによると、デートやパーティーなどにも使われ、子ども連れの客も珍しくないという。
レイジケージの開店費用を、イップさんは3万5000ドル(約390万円)と推定。他に多額の損害賠償保険がかかる。ライバル店が近所にあって商売に影響はないのかとの質問にイップさんは「問題ないよ。ニューヨークほど怒りのはけ口を必要としている場所はないからね」と答えた。