日系食品卸のJFCインターナショナルは8日、マンハッタン区のピア60で、飲食業界向けの日本の酒や食品の見本市「酒エキスポ&フードショー2018」を開いた。非日系の飲食店や小売店の関係者も多数集まり、昨年を上回る約1400人が来場、盛況となった。
日本酒やビール、ワインなどの酒類、日本産の米や魚介類、肉、加工食品、調味料などの食品メーカーの他、包丁など調理器具メーカーも参加し、合計約100社がブースを出展。試食や試飲を勧めながら自社商品の魅力を説明した。
米国では既によく知られた「白鶴」「伊藤園」「サッポロ」などの有名メーカーに並んで、北米開拓を狙う新興メーカーも目立った。今年初出店の「WAKAZE」(山形県鶴岡市)はワイン樽で熟成した日本酒をアピール。この日注文も入ったという。
米を原料とした蒸留酒、泡盛を売り込んだのは昨年から出店している「多良川」(沖縄県宮古島市)。社長の砂川拓也さんは「日本酒が新たな『王道』となる中で、新しい選択肢として泡盛を知ってもらうことから始めたい。見本市は良い機会」と話した。