【17日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市の地下鉄で平日の朝の混雑時に信号機の故障による遅延が報告されなかったのは、8月の1カ月間で1日だけだったことが、交通支援団体ライダーズアライアンスなどが行った調査で明らかになった。
調査は平日の午前6時から10時までの間の地下鉄の遅延報告を事由別に集計。同月23日以外の全ての平日で、信号機の故障による遅延が報告されていた。ただし、この日もB、Q線での緊急ブレーキの問題や、4、5番線で病人が出たなど他の事由による遅延はあった。
1カ月の間に遅延報告件数が最も多かったのは同月14日。信号機の故障による遅延が計15件、また機械的な問題による遅延が計13件あった。同月に最も遅延が多かった路線はD、R線で、それぞれで信号機の故障による遅延が1カ月に計11件、また機械的な問題による遅延が同5件起きていた。信号機システムを改良していたL線だけは、信号機の故障による遅延は同月に1度もなかった。
同団体のジョン・ラスキンさんは、調査結果について「断じて許されない。遅延が当たり前となり、謝罪もほとんどない」と批判した。市交通局は今年5月、370億ドル(約4兆1407億円)をかけ、10年間で信号機を改良する計画を発表している。