【17日付ニューヨークタイムズ】前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(76)が2020年の次期大統領選への出馬を検討していることが分かった。
米金融情報サービス会社の創業者で富豪のブルームバーグ氏は今月14日に出席したワシントン州シアトル市での銃規制関連イベントで、「民主党と完全に考えが一致しているわけではないが、次期大統領選に立候補するとしたら民主党から」と明言。「共和党からの立候補は考えられない。私の信条は現在の共和党の立ち位置とは完全にかけ離れている」と断言した。ただし、今後数カ月の間に政党を変える可能性も残した。
ブルームバーグ氏は以前から、独立候補として大統領選に立候補する道を模索してきた。しかしこの日は「2大政党から立候補しなければ大統領選で勝つ可能性はないと確信している」と述べた。同氏は11月の中間選挙で民主党支援のため8億ドル(約900億円)を寄付する意向を表明している。
一方で、民主党幹部らは懐疑的だ。ブルームバーグ氏と近い政治家でさえ、同氏が以前何度も立候補を考えたが、伝統的な党派政治の選挙戦略に意欲を示さず断念したことを指摘。中絶や銃規制、気候変動を巡っては意見が一致しているものの、銀行規制や警官による所持品検査などの問題では民主党左派と対立している。