ニクソン氏おとしめるDM送付 予備選直前、クオモ陣営「不注意で承認」

 【19日付ニューヨークタイムズ】今月13日に行われたニューヨーク州知事選民主党予備選の直前に、アンドリュー・クオモ知事の選挙事務所からユダヤ人が多い地区の7000世帯に宛て、元対立候補のシンシア・ニクソン氏が反ユダヤ主義との誤解を招く内容のダイレクトメールが郵送されていた。
 クオモ知事の選挙事務所は「不注意で文書の内容を承認した」と述べている。
 同文書には「ニクソン氏は、反ユダヤ主義の高まりに無関心だった」と記されていた。
 クオモ知事の選挙事務所は予備選の2日前、同文書について「有権者への働きかけ」と説明。数日後、文書作成者がクオモ陣営とユダヤ人コミュニティーとの連絡役、デビッド・ロドル氏であったことと、同知事の元首席補佐官で選挙運動のボランティアを務めていたローレンス・シュワーツ氏が「不注意により文書の内容を承認した」ことを発表した。
 同氏は、文書の表面だけ読み、裏面は確認していなかったといい、「全て読んでいたら決して承認しなかった」と話していた。
 同知事は「何も知らなかった」と主張、「全く不適切」と述べた。
 ニクソン氏はユダヤ教徒ではないが、ユダヤ人の子どもを2人育てている。