【20日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク州との買電契約を巡り、エネルギー関連会社2社に便宜を図る見返りとして賄賂を受け取ったとして、収賄罪などで今年3月に有罪評決を受けていた、アンドリュー・クオモ州知事の元側近、ジョセフ・パーココ被告(49)に対し、マンハッタン区の連邦地方裁判所は20日、求刑通り禁錮6年の判決を言い渡した。
バレリー・カプロニ判事はこの日、「公人が賄賂を受け取るのは最低の行為」と非難した。同被告と担当弁護士は、禁錮2年の実刑で十分だとして、控訴の意向を示している。
判決によるとパーココ被告は、州知事の副秘書官を務めていた際、エネルギー供給会社コンペティティブ・パワー・ベンチャーズおよび開発会社CORデベロップメントに対し、州との買電契約の後押しし、その謝礼と知りながら両社幹部から31万5000ドル(約3550万円)を受け取った。両社はパーココ被告の友人でありロビイストのトム・ハウ氏とビジネス関係があった。同被告は今年3月、同区の大陪審で有罪評決を受けていた。
クオモ知事は同被告を「父(マリオ・クオモ元知事)の3番目の息子」と呼ぶほど親しい関係にあり、同被告は2度の知事選では選挙対策本部長を務めていた。