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ニューヨーク州健康財団(NYSHealth)が18日に発表した報告書によると、州民の2016年の平均寿命は80.5歳で、最高水準をつけた14年の80.7歳から2年連続で縮んだ。州の人口10万人当たりの死者数も10年から増え続けており、報告書はこの傾向を「警戒すべき反転」として懸念している。
1990年に74.7歳だった州民の平均寿命は2010年には80.4歳まで上昇。1996年を境に全米の平均寿命を追い越し、近年は全米平均より約1.8歳高い水準を保っている。
報告書は薬物の過剰摂取死やアルコール関連死、自殺による死を「絶望死」として分類し、関連死者数の増加が平均寿命が縮んだ一因だと指摘。「絶望死」は1990年は死者数全体の2%だったが、2016年は2.7%まで拡大していた。報告書は特に近年、オピオイド系鎮痛剤の過剰摂取が頻発していることや、若年層の雇用機会が不足していることが元凶だと分析している。
州民の健康状態も悪化している。2010年以前には虚血性心疾患などの心臓病やがんで死亡する州民の数が減ったのに対し、10年から16年にはその数が膨らんだ。アルツハイマー病などの脳疾患の死者数も10年に比べ14%の大幅増だった。肥満率も10%以下だった1990年から増え続け、2016年には25%を超えていた。これに伴い、10年から16年で肥満関連の死者数も増加。虚血性心疾患、循環器疾患、糖尿病など全ての関連死で16年の死者数は10年の値と同じか上回っていた。ここ数十年で初めてだという。
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