【24日付ニューヨークポスト】ニューヨーク市内で営業するペットショップに、動物シェルターから持ち込まれた犬や猫のみを販売することを義務付ける条例案がこのほど市議会に提出される。ブルックリン区選出のジャスティン・ブラナン議員(民主)が発表した。
長年にわたり動物愛護運動に携わる同議員は、「シェルターでは何千匹もの健康な犬や猫が里親を待ちながら、(見つけられずに)殺処分になっている」と指摘。「犬や猫の過剰繁殖はペットショップやブリーダーの責任。シェルターが空になるまでは、悪質な繁殖業者(パピーミル)からのペットは1匹たりとも販売すべきではない」と訴えた。
カリフォルニア州では昨年、シェルターなどから持ち込まれた動物のみをペットショップで販売する条例が成立。ウエストチェスター郡ポートチェスターなど、ニューヨーク州内の5つの自治体も同様の措置を取っている。
同議員の提案に動物保護団体はこぞって賛同。一方で、純血種愛犬団体、アメリカン・ケネル・クラブは、「消費者のペット選択の自由を奪う」として反対している。
市内の動物シェルターには現在、約1万5000匹の犬や猫が収容されており、毎年約4000匹が安楽死させられているという。