人材サービス大手、米国パソナはマンハッタン区の日本クラブで24日、企業の運営部門を外部委託するビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)をテーマに講演を行った。企業の担当者や幹部など約30人が参加。
BPOとは企業の中核業務に付随する人事や経理などの業務や事務作業を外部企業が請け負い、業務の効率化を図ること。この日はBPOを「組織変革のパートナー」として位置づけ、中長期的に安定した組織構築のための新たな活用方法について3部に分けて解説した。
業務効率化を目指してBPOを導入しても、委託先の業務に人的ミスが生じることで業務品質が変動するという問題に対処するため、ITやロボットによる業務の自動化(RPA)を取り入れた「BPO3.0(第3世代のBPO)」を提案。300件以上のアウトソーシング経験を持つパソナが提供する独自の管理・給与システムを例に挙げながら説明した。
パソナはクライアント企業に向け、全米で定期的にビジネスセミナーを開催。ニューヨークではおよそ3カ月に1度行っている。担当者は「在米日系企業の米国での成功に向け、これからも業務や組織の改善方法を提案しサポートしていきたい」と話している。