ウーバー、渋滞対策に1000万ドル寄付 交通データ公開も

 【26日付ニューヨークタイムズ】配車サービス大手ウーバーは26日、ニューヨーク市などの渋滞緩和に取り組む全世界の都市に対し、向こう3年で1000万ドル(約11億3380万円)を寄付すると発表した。
 寄付先は混雑時に交通渋滞が深刻な地域へ乗り入れる車両に通行料を課す「通行料制度」の支持団体など。交通データを公的に共有する「シェアドストリーツ」には25万ドル(約2835万円)を寄付する。また、各道路の混雑状況や客の乗降場所についてのウーバー車両からのデータを一部公開し、渋滞対策や歩道脇の利用方法について各都市が再考するのに役立ててもらうという。
 ニューヨーク市では今年8月、配車サービスの新規営業許可の発行を1年間停止する条例案が可決されている。寄付についてタクシー業界などは「交通渋滞悪化の最大の原因はウーバー」などと批判した。