【9月27日付カーブドニューヨーク】ブルックリン区ダンボのイースト川沿岸地区にある工場跡地に、ブルックリン公立図書館(BPL)の分館が建設されることが分かった。2020年にオープン予定だ。
BPLの分館の誕生は1983年以来初めて。ダンボ分館は60館目となる。同区プリマス通り135番地に建つ赤レンガのビルの1階部分、約6500平方フィート(約604平方メートル)を利用する。同ビルは、20世紀初めごろに工作機械の工場として建設され、過去数十年は住居や作業用のロフトビルとして使われていた。分館には図書やノートパソコン、デスクトップ型パソコンの貸し出しサービスの他、多目的スペースも設置するという。
設計は、同区のブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)やクイーンズ区キューガーデン図書館など複数の公共事業を手掛けたニューヨーク市を拠点とする建築設計事務所「ワークAC」が担当。今後、BPLと共に地域住民との話し合いの場を設け、分館の設計案の詳細について骨子を固めていく。設計案は、環境への配慮に焦点が置かれているという。
BPLのリンダ・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「約40年ぶりの新館建設は待ちきれない。ダンボ地区の住民が集まって学び、交流できる場にしたい」と話した。