リベンジポルノで解雇は性差別 高校の元校長が市教育局と和解

 【1日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】リベンジポルノの被害者でありながらニューヨーク市教育局(DOE)から解雇となったのは性差別に当たるとして、賠償金を求めて今年4月、市を提訴していたクイーンズ区ロングアイランドシティのロバート・ワーグナー高校の元校長、アニー・シーフラーさん(40)が9月、市と和解した。和解額は公表されていない。

 シーフラーさんの元交際相手で同校のPTA会長だったロバート・ソフィアさんは復讐目的で、シーフラーさんが性行為を行っている写真を仕事で使うパソコンに潜ませ、学校関係者などにばらまいたとされる。市の調査官はソフィアさんが関与した可能性が高いと判断したが、DOEは私的な写真を仕事用のコンピューターに保存していたとしてシーフラーさんを解雇した。
 現在、法科大学院に通うシーフラーさんは和解を受け、主張の正当性が認められたとしながら、「同じことが他の女性職員に起きる可能性がある。市は、セクハラや性的暴力への対応を見直すべきだ」と指摘した。シーフラーさんの担当弁護士は「教育局の報復的かつ差別的な行為は、(シーフラーさんが)受けた傷口に塩を塗った。優秀な教育者のキャリアを台なしにした」と厳しく非難した。ソフィアさんは「無実無根」と関与を否定している。

アニー・シーフラーさんのフェイスブックより