【3日付NBCニューヨーク】ニューヨークタイムズが2日付で報道したトランプ大統領の巨額脱税疑惑で、連邦控訴裁判所の判事であるトランプ氏の姉、マリアン・トランプ・バリー氏(81)が不正行為に関与した疑いが浮上している。
バリー氏はペンシルベニア州フィラデルフィア市の連邦第3巡回裁判所の主席判事。審理からは既に退いたが、同紙はバリー氏が連邦裁判所の判事を務めていた当時、父のフレッド氏の法的問題について「頻繁に」助言を行っていたと伝えている。トランプ一族が経営する複合企業、トランプオーガニゼーションの幹部らがトランプ氏のきょうだいと定期的に行っていた一族の資産に関する会合にも、バリー氏が2003年に参加したと報じている。
同紙はトランプ氏が1990年代に、同氏の「きょうだい」と共謀し、両親からの莫大な贈与をごまかすために見せかけの会社を設立したことを、記録資料やインタビューが明らかにしたと報じている。同紙は「きょうだい」のうち誰が同社を設立したかは明示していないが、バリー氏を含むきょうだいの全員が、少なくとも不審な税務および譲渡により利益を受けていたと見受けられる。
バリー氏が不正行為と知りながら、同紙が指摘する不審な税務に加担していた場合、弾劾となる可能性も出てくる。