ファッションライターあやこんぶの“おしゃクロ!” Vol.47 夢を乗せた移動型の「城」#vanlife

©️James Barkman

©️James Barkman

 もし家賃を払う必要がなかったら、浮いたお金と時間でどれだけの自由が手に入れられるんだろう。家賃の高いニューヨーク市で生活し、すし詰めの通勤電車の中でインスタグラム上で夢のような自由な生活を送る人たちの写真を見ながらそう考えた人はたくさんいるはず。そんな思いを実現した人たちの冒険を写真で見て、空想の翼を広げ、しばし夢の世界に浸ってみてはいかが。

©️Calum Creasey

©️Calum Creasey

©️FREDDY THOMAS + GABRIELA JONES

©️FREDDY THOMAS + GABRIELA JONES

©️Credit_Jay Nelson

©️Credit_Jay Nelson

 インスタグラムのハッシュタグ#vanlifeで注目を浴びた、バンでの移動生活を撮り貯めたフォトストーリーが一冊の本になっています。車はまさに、夢を乗せた移動型の「城」。必要最小限の物を乗せ、自分なりに飾ったバンで自由の世界へと旅立ちます。
 このムーブメントの火付け役、フォスター・ハンティントンさんに話を聞きました。彼は自然豊かなオレゴン州のポートランドに生まれ育ち、大学時代に始めたフォトブログがラルフ・ローレンの採用担当の目にとまり、デザインチームの一員としての職を得ます。オフィスがあるニューヨーク市での生活を始めましたが、誰もがうらやむ仕事を2年間であっさり辞め、市内の家を引き払いました。

©️Foster Huntington

©️Foster Huntington

 移動生活の写真集の構想を得て、状態の良かったフォルクスワーゲンの1987年型VWヴァナゴンをネバダ州で手に入れ、実家のあるコロラド州まで運転し、身支度を整えいざ出発。3年間のバン生活では、南はメキシコのバハ南端、北はカナダのバンクーバーまでを旅したといいます。
 「8年前にブログから始め、インスタグラムが流行り出したころ、冗談混じりにハッシュタグ#vanlifeと付けた」といいますが、このハッシュタグで多くのフォロワーを呼び、同じようにボヘミアンな生活を送る人がたちがつながっていったといいます。この本にはたくさんの冒険の軌跡がいっぱいです。

©️Grant Koontz

©️Grant Koontz

©️JOANNA BOUKHABZA_ERIC BOURNOT

©️JOANNA BOUKHABZA_ERIC BOURNOT

©️Mike Pham

©️Mike Pham


©️Randy P. Martin

©️Randy P. Martin

VAN LIFE by Foster Huntington
出版元:Black Dog & Leventhal