【11日付ウォール・ストリート・ジャーナル】マンハッタン区ミッドタウンからクイーンズ区のラガーディア(LGA)空港までの距離は約10マイル(約16キロメートル)。しかし、到着までの所要時間が2045年までには2時間になるとの予測をまとめた報告書を、LGAを運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)が10日、発表した。
報告書では45年までに年間840万人から1200万人が同空港を利用すると想定。自動運転車導入などにより車両台数が増え、道路渋滞はさらに悪化すると予想している。PAのリック・コットン取締役は「ミッドタウンからの所要時間が2時間になるとの分析もある」と指摘した。所要時間は現在、43分から53分とみているが、実際には70分を超える場合も増えており、平均値を出すのは困難だという。
PAが問題解決の切り札としているのがエアトレインだ。LGAからクイーンズ区のメッツ・ウイレッツ=ポイント駅を結び、ミッドタウンまで乗り入れているロングアイランド鉄道(LIRR)と接続させる計画。これで所要時間は30分に短縮できると見込む。料金は片道20ドル以下とする意向だという。