マンハッタン区ミッドタウンイーストのロックフェラー大学病院は今月5日、1941年から46年、48年から82年まで約30年以上にわたり同病院で勤務し、子どもの治療と研究に従事したレジナルド・アーチバルド元医師=2007年に死去=が、当時、患者として診察に訪れた少年少女に性的虐待を加えていたことが確認されたと発表した。
同病院が18日に発表した経過報告によると同病院は、同元医師の診察歴のある元患者に診察状況についての情報提供を求める書簡を送付。その多くから、診察時に性的虐待を受けたとの報告があったという。
18日付のニューヨークタイムズによると、書簡を送付した元患者は1000人以上。同紙が取材した元患者のうち17人が、同元医師から性的虐待を受けたことを明かした。過去に捜査当局に通報したものの、捜査がされなかったと話した人もいたという。
今月5日の同病院の発表によると、同病院が元患者から、同元医師の診察中に「不適切行為」を受けたとの報告を初めて受けたのは2004年。今年初めにも同様の報告があり捜査当局が捜査、同元医師による不適切行為があったと結論付けたという。同病院は声明で「大変遺憾」と述べていた。