紛争や人権侵害のない世界を目指す日本初の国際人権NGO、ヒューマン・ライツ・ナウ(HRN)は25日、ニューヨーク法人立ち上げを祝うパーティーをマンハッタン区の会場で行った。弁護士や国連関係者、非営利団体の代表など、約80人が参加。事務局長の伊藤和子さんら職員がHRNの活動を説明、支援を呼び掛けた。
HRNは法律家や研究者など人権分野の専門家が集まり、2006年に東京で発足。12年から海外でも活動を展開し、ニューヨークの他、スイス・ジュネーブ、ミャンマーにも拠点を置いて活動してきた。海外における法人立ち上げはニューヨークが初めて。
国連本部近くで活動することで、国連決議への影響力強化を目指す。紛争解決や女性の地位向上を目指すセミナーや国連のサイドイベントなどを開催予定だという。伊藤さんは「現場の声を国連に届け、変化をもたらしたい」と意気込みを語った。
この日はゲストとして企業コンサルタントとして活動するシンディ・ギャロップさんも登場。「HRNのことをより多くの人に知ってもらい、弱者の声が届くように支援したい」と話した。参加したマンハッタン区の柄谷藍香さん(35)はニューヨークからアジアの人権課題について支援できる方法を探していたといい、「支援の糸口が見つかって良かった」と話した。
Human Rights Now
777 United Nations Plaza, Room 3E
(bet. 43rd & 44th Sts.)
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