【24日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク市交通局のアンディー・バイフォード局長は22日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の理事会で、地下鉄列車内での食事規制をほのめかす発言をした。
MTAは現在、開封した酒類の持ち込み禁止を除き、列車内での飲食を規制していない。しかし、線路上の食べかすなどが火災の原因になるとして、駅や列車内での食事は長年、議論されてきた。同局長は「ローストチキンを車内で食べ、骨を散らかすのは許せない」と発言。24日にも、禁止食品のリスト化は不可能としながらも、ローストチキンは「いかがなものか」と繰り返した。
中華料理を列車内にこぼす乗客を見たというMTAのジョセフ・ロタ局長は24日、「私も眉をひそめた」と振り返った。昨年、規制を検討したこともある。また、「(列車内で)ナチョスのチーズをこぼす人を見た。汚い」「枝豆のさやを吐き捨てる人がいて不愉快だった」など、食事規制に賛同する乗客もいる。
一方で、時間に追われゆっくり食事を取れない市民の実情を無視しているとの批判もある。市民からは「まともに運行されない地下鉄に私は眉をひそめる」との声も上がっている。