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【10月31日付ニューヨークタイムズ】今月4日開催のニューヨークシティマラソンを前に、1977年に女子部門で優勝した日本出身の米国人、ゴーマン美智子さんの偉業が見直されている。昨年、米国人のシャレーン・フラナガンさんが女子の覇者となるまで実に40年もの間、女子部門の覇者は外国人だった。
1976年、マラソン前夜の10月23日。ゴーマンさんはレストランで大きなクレープを2枚注文した。当時の身長は152.4センチメートル、体重約41キログラム。小柄なゴーマンさんを見て近くのカップルが目を丸くすると、「明日、マラソンに出て優勝するの」と宣言していた。ゴーマンさんは77年大会でも優勝。74年と77年のボストンマラソンでも優勝した。2つのレースで2回ずつ覇者となった女性はゴーマンさんだけだ。
1935年、中国の青島市に生まれ、東京で育った。駐留軍将校に家政婦として雇われ63年に来米。その後、カリフォルニア州で秘書として働いた。マラソンを始めたのはマイケル・ゴーマンさんと結婚した60年代から。ニューヨークシティマラソンに初挑戦したのは75年。すでに40歳で、年初には出産していたにもかかわらず、2位となり翌年に弾みがついた。
2015年9月17日、80歳で死去した。

10月31日付ニューヨークタイムズ電子版の記事「Overlooked No More」に掲載されたゴーマン美智子さん
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