今年のツリーは「完璧」 選んだ主任造園師が太鼓判

 【7日付ウォール・ストリート・ジャーナル】今年のロックフェラーセンターのクリスマスツリー(1日付本紙既報)に選ばれたマツ科の針葉樹、オウシュウトウヒは8日切り出され、10日に据え付けられる。同センターの主任造園師、エリック・ポウゼさん(51)がニューヨーク州オレンジ郡ウォールキルでこの木を目にしたのは5年前。ふっくらと茂り左右対称で形が良いことから一目惚れし、毎年成長を見守ってきた。
 「この春、車から降りて見たとき『ああ、今年はいける』とピンときた」とボウゼさん。この夏には毎週訪れ、液肥を掛けて仕上げにかかった。今年の木は高さ72フィート(約22メートル)、幹の直径45フィート(約14メートル)。「完璧だ」と太鼓判を押す。
 ボウゼさんが園芸に興味を持ったのは小学校6年生のとき。ニューヨーク州立大学(SUNY)で園芸学を学び、同センターで働くようになって30年が経った。9年前からクリスマスツリーを選ぶようになった。木は所有者に寄贈してもらうが、これまで拒否されたことはないという。ボウゼさんは「毎年選ぶ木はどれも私のお気に入り。こんな素晴らしい仕事はない」と目を細めた。