【6日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ブルックリン区ゴワナス地区にあるメキシカンレストラン、クラロ(Claro)が6日、同地区で初となるミシュランの星を獲得した。
同地区は、人工のゴワナス運河周辺に建ち並ぶ工場が長年流してきた廃液で「高度汚染地域」として知られているが、ここ数年の間に開発業者による高級アパートの建設が進み、おしゃれなレストランやバーが次々とオープン。工場の倉庫はロッククライミングやアーチェリー場などに改装され、製造業者などは同地区を離れていった。
同運河の近くに昨年開業したばかりの同店は、トウモロコシで作った手作りのトルティーヤが自慢。共同経営者でシェフのT・J・スティールさんの手には「TACO」の入れ墨。「(星の獲得が)地域のさらなる繁栄の手助けとなれば」と喜んだ。
最新のミシュランガイドには前年度版の72店を上回る76店の市のレストランが掲載。同区からは7店が1つ星を、ウイリアムズバーグのアスカ(Aska)とブッシュウィックのブランカ(Blanca)が2つ星を獲得。3つ星はマンハッタン区の日本食レストラン、マサ(Masa)など5店だった。