みなさんこんにちは。ガリバーニューヨーク店の大塚です。
目に見える車の傷やへこみは誰でもすぐに分かりますが、すでに修理済みの車は一見しただけでは判別できません。しかし、元の損傷の度合いや修理方法によっても車の価値は大きく変わることがあるのをご存知でしょうか。
損傷を受けた車は、大きく「パネル損傷車」と「フレーム損傷車」の2つに分けられます。パネル損傷車とは、衝撃による損傷が車の外装パネルやバンパーだけでとどまっているものを指し、フレーム損傷車とは、外装パネルにとどまらず車の骨格(フレーム)にまで損傷が及んでいるものを指します。
車のフレームは金属でできていますので一度曲がったものを寸分のズレもなく、かつ強度まで元に戻すことはほぼ不可能です。当然、損傷がない方が良いのです。
外装パネルは見た目の修理です。「ズレや曲がりがないか? 塗装にムラやくもりはないか?」のチェックはもちろん重要ですが、意外に知られていないのが「パネルは交換されているか? 新車のときのものを修理しているか?」ということです。新しい部品を使う方が良いように思えますが、実は車両価値の観点から見ると必ずしもそうとは限りません。
なぜなら、「パネル交換」すなわち「フレームの損傷」ではありませんが、知識のない人がフレームの損傷を見抜くのは残念ながら不可能だからです。購入する側の視点では「パネル交換までは必要のない損傷」か「パネル交換が必要な損傷」か、という見方になってしまい、パネル交換の有無が1つの判断基準になるのです。
実は、最近の日本車に限って言えば、パネルの交換歴を見抜く簡単なポイントが隠されています。各メーカーは新車時にパネル1枚ごとにボンネットやドアを開けないと見えない位置にVIN(Vehicle Identification Number)シールを貼っていて、これが残っていれば新車時のパネル、なければ交換したパネルなのです。ほとんどの場合、パネルの損傷は車両履歴に掲載されていません。
中古車を購入する際は履歴をそのまま信用せず、ご自身で一度査定をしてみてはいかがでしょうか。ちなみに弊社の車両は全て検査済みの車です。
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル(現:(株)IDOM)入社。対企業向けのコンサルティング営業部でスーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。その後日米で店長を経験し、現在は全米のEコマース事業を手がける。豊富な知識と丁寧な接客に定評があり、緊急時や時間外も対応。
ガリバーNY支店
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