移動式屋台にもABC評価導入へ 12月から、NY市内5500台で

 ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)は9日、市内のレストランで採用されているA、B、Cのアルファベットによる清潔度評価システムを、今年12月から食品を販売する移動式屋台にも導入すると発表した。
 市から許可を受けて営業する約5500台のフードカートやフードトラックの全てが対象。食品安全検査により見つかった違反点数の合計点に基づいてそれぞれの店舗の清潔度を評価。評価の高い順にA、B、Cと格付けし、アルファベットを店舗に掲示することを義務付ける。全ての屋台の評価が完了するまでに約2年がかかる予定。検査時期に所在地を特定するため、各屋台には追跡装置を設置。収集されたデータは保護され、24時間以内に消去されるという。
 DOHは2010年7月、市内のレストランで同様の清潔度評価システムの導入を開始した。市民の91%はシステムを支持し、88%が評価をレストラン選びの参考にしているという。
 DOHのオクシリス・バーボット暫定局長は声明文で「レストランと同じように、移動式屋台の顧客からも支持されると考えている」と述べた。
 新システム導入に当たり、DOHは今後数カ月の間、フードトラックやフードカートの所有者を対象に、食品安全教育講習会の実施を計画している。参加者は、新たな評価システムの仕組みや食品の安全な扱い方、違反を回避する一般的方法を学ぶ。講習会の詳細はウェブサイト(nyc.gov/health/foodservice)から確認できる。