黒人女性、襲われるヘイトクライムと断定

 【12日付NBCニューヨーク】ブルックリン区プロスペクトパーク南の地下鉄B、Q線チャーチ街駅で9日、黒人女性のアン・マリー・ワシントンさん(57)が見知らぬ男に突然口元を殴られ、胸元を刃物で刺された。ニューヨーク市警察(NYPD)によると男はワシントンさんを「ブラックビッチ(黒人のクソ女)」とののしって襲い、そのまま地下鉄に乗り立ち去ったという。
 同区のエリック・アダムズ区長は12日、会見を開き、事件を憎悪犯罪(ヘイトクライム)と断定。男の行方を追うとともに、「(ワシントンさんが)傷つけられた理由は人種以外には考えられない。断じて受け入れられない」と強く反発した。ワシントンさんは傷が肺にまで達するなど重傷を負ったが、命に別状はないという。