【18日付ナショナル・パークス・トラベラー】世界遺産、自由の女神像のオリジナルのトーチ(松明)が15日、エリス島に建設中の自由の女神博物館に移された。同美術館の主要展示物として来場者の目を楽しませることになる。
フランスの彫刻家、フレデリック・オーギュスト・バルトルディの設計による自由の女神像は1886年に完成。その約100年後の1984年に修復工事が行われた際、金と銅製のオリジナルの松明は取り外され、台座内に置かれていた。85年11月には、複製の松明が女神の右手に据え付けられ、翌年の独立記念日、「自由の女神100年祭」の式典で正式に公開された。
米国立公園局のジョン・ピルツゼッカー管理官は、今後は自由の女神像に入場しなくても、オリジナルの松明を見ることができるとアピール、「(オリジナルの松明は)美しいだけでなく、米国の自由と民主主義の象徴。新しい場所で、より多くの人に見てもらいたい」と期待を込めた。
エリス島にできる自由の女神像博物館は、広さ約2万6000平方フィート(約2415平方メートル)。自由の女神像の歴史や影響などを展示する。リバティ島およびエリス島行きのフェリーの乗車券を購入すると、同博物館に無料で入館できる。一般公開は来年5月の予定。